これは磯釣りにおいてのセオリーです。
釣り人が釣り座を選ぶ際はこの潮の条件も一つの要素でもあります。
さて、以前潮目にふれましまが、ここでは目視出来る潮目を、より具体的に考えてみましょう。
見た目から判断する際、潮が擦れている場所にはいくつかの要素があります。
○逆波
潮が擦れているポイントではそこだけが小さく逆波が発生している潮。
○泡並び
磯の前から反転する反転流と引かれ潮や本流などへ合流する海面に線状に泡が並んで出る潮。
○ヨレ
泡並びと同じような潮ですが、ここでは磯にぶつかる潮が跳ね返り、磯に向かう潮とぶつかり下へ吸い込まれる潮を指します。
○サラシ先端
ヨレの一つですが、磯際から白く吐き出されるサラシの先端で吸い込まれる潮。
○潮色
海の色では、青色と白色の潮の境い目に発生している潮。
上記のように見た目で判断出来る潮目があります。
そして、これらの共通する一つはウキが吸い込まれることです。
そして、この潮目に対して棚の設定が最も大切なファクターです。
この棚は単純にウキ下の長さの設定だけでは棚を取れません。
それは、上下の潮の強さ、風力、風向に見合うウキ、道糸・ハリス、針の選択など仕掛けを自然環境にマッチした条件に合わせる事を加味しなくてはなりません。
よって、上記の条件に見合う道糸を選択します。
そしてウキ、次にハリスに針を選びます。
潮目の共通点は吸い込まれる潮ですから、この吸い込みに見合う浮力のウキを選びます。
このウキが吸い込みのヨレでは最も大切な役割になりますので、いくつか浮力やサイズ違いのウキを用意しておきます。
潮目の吸い込みが強ければ浮力の高いウキでも海中に吸い込まれて行きます。
この吸い込みの力に見合う浮力のウキが必要です。
残浮力の少ない0や00などのウキも有利ですが吸い込みが強いとアタリ棚を越えて深く入りすぎる事があります。
慣れていない釣り座なら潮目の特長を見誤らないためにも、先ずはBやG2と言った浮力のあるウキからスタートすると良いでしょう。
そして狙い棚へ向け、潮上へコマセを打つ位置を把握することも大切なファクターです。
前コマセ、仕掛け、後コマセ、仕掛け回収時に再度コマセのように、コマセと流すタイミングのルーティンにより潮目にコマセを溜める工夫も釣果を上げる事に繋がります。