上下ハリスと極細ゴムチューブで探る

上下ハリスについて、これは私見ですが、長ハリスを更に進化させたのが上下ハリスの考え方だと思っています。

○上下同サイズハリスと一本の長ハリスとの違い

上下同じサイズのハリスなら長い一本のハリスで良いのですが、同じ一本のハリスでは根掛かり等で、道糸との結合部が切れることでウキをロストしやすい事が考えられます。

上下同サイズでもハリスを二段にすることで下の結び目が切れるように工夫すればウキをロストしません。
また硬度の違うハリスを組むことで喰わせ易くすると言うメリットもあります。

○上下ハリスの考え方とメリット

上潮が早く、下潮が遅い、又はその逆のケースや下潮が荒れている時や二枚潮などの時にハリスの太さと長さ、硬度によって使い分けて対応するなど利点は多くを有します。

例えば仕掛けとコマセを同じ速度で落としたい時、ナイロン道糸よりフロロカーボンハリスの方が沈みは早く更にオキアミに金属の針が付いているので沈下速度はコマセの沈下より早くなるのは当然のことです。

しかしこの沈下スピードをコントロール出来る簡単な方法がこの上下ハリスを用いてウキを支点にしたフロロカーボンのハリス同士が均衡を取り合うように穂先を動かして沈みをセーブすることが可能なのです。

例えば下ハリス1.5号、上ハリス1.7号では上ハリスの重量が勝り下ハリスの沈下スピードをコントロールし易くなります。
このハリスの長さで風、潮にあう上下ハリスを用いてセーブします。

このセーブの仕方は風や波、上下潮の力によって変わって来ますので、何度かテストとしてみれば感覚を掴めると思います。

そして、この感覚をより良く掴む事が出来る方法があります。
それは目視する事で〝感覚を掴める〝極細の色付きのゴムチューブを用いることです。

この極細ゴムチューブを10〜20cmほど下ハリスに装着すれば下潮を安易に観察出来ます。

ゴムチューブがついた分、ハリスに圧力が増しますので繊細な仕掛けではありませんが活性の高い時は威力を発揮してくれます。

釣行前に事前にハリスへ通して置くだけですぐに結べます。

極細ゴムチューブは現場で用いる場合、長いと扱い難いので前もって仕込んでおく事で安易に仕掛けを組めます。 

現場でハリスに通す時は、海中からの視覚は劣りますが、短い10cm程度が通しやすいと思います。